
ひろしまピースカップ(GⅢ)

選手インタビュー
- 初日インタビュー
- 今節のレース展望!
- 初日勝因敗因
- 二日目勝因敗因
- 三日目勝因敗因
- A級決勝インタビュー
- S級決勝インタビュー
- 10R S級 準決勝インタビュー
- 11R S級 準決勝インタビュー
- 12R S級 準決勝インタビュー
初日インタビュー
1R
1 中石湊
自力。オールスターでG1には出場したけど、記念は初めて。前回の四日市ナイターの優勝は単騎で捲るレースだった。2 野田源一
自力自在に。本当は単騎で、追い込み寄りのレースをやりたかった。もう年齢的にも位置を取り、削ってから捲るのも厳しくなったので。3 岡本総
中部近畿で貴志君へ。展開が良く、流れが向いているから成績が良いだけ。4 渡邉晴智
北日本ラインの後ろへ。中石君はナショナルチームでスーパーダッシュ。離れて迷惑を掛けない様に。5 貴志修己
自力。今は福井を拠点にしている。室内トレがメインで、市田さんの所に行けていない。前回の前橋の2日目に落車したけど大丈夫。6 吉田智哉
自分でやる。S級の点数は足りないし、頑張らないと。7 高木和仁
源さんの好きに。娘が人気になっていたけど、迷惑をかけて親子共々すみません。娘はインフルエンザだったようです。8 溪飛雄馬
同県の吉田君へ。落車したけど、腰を強打して、思った以上に影響があった。9 星野洋輝
北日本ラインで中石君へ。いわき平で連係して、差した事もある。その時はワンツーだけど、まずは離れない様に。2R
1 佐藤礼文
栃茨ラインで橋本君へ。オールスターの決勝に乗ったりして、今年は飛躍の年になった。ただ、年齢的なせいか、腰痛も出る様になってしまった。2 城戸俊潔
自力。橋本さんが一番強い機動型だけど、木村さんと決まる様に頑張りたい。3 中本匠栄
同県の曽我君へ。怪我をしてから、全然戻りきっていない。4 山中秀将
自力。来期はA級だし、今期もS級の点数を取れていない。外枠で厳しいけど、伊勢崎さんと決まる様に。5 橋本瑠偉
自力。旧競輪場の時、このバンクは相性が良くなかった。指定練習で自転車に乗ったけど、感じは掴めなかった。6 曽我圭佑
自力。来期はA級。自在っぽく走ったけど、あまり成績は良くなかった。下でも普通に先行か捲りの方が良いみたい。7 木村隆弘
中四国で城戸君へ。追加で呼んでもらったし、頑張りたいですね。8 金子真也
栃茨ラインの後ろへ。失格があるから来月は斡旋が停まる。だから、グランプリシリーズの平塚とか追加で呼んで欲しい。9 伊勢崎彰大
同県の山中君へ。毎年、冬場は良くない。春先まで、我慢の時。3R
1 和田真久留
南関で鈴木君へ。伊東記念は追加だった。不利な展開を克服するだけの脚はなかった。広島は記念で初めて決勝に乗ったバンク。2 畝木聖
自力。ある程度、逃げの組み立てをやれば、流れは向くと思う。3 福永大智
自力。前回の奈良は地元の三谷将太さんとワンツーだった。悪くはないと思う。4 藏本徹二
中国で畝木君へ。結婚をしたので藏元姓になりました。だけど、環境の変化とかはないですよ。5 鈴木陸来
自力。前回の前橋は成績より良かったと思う。S級の点数も安全圏に入ってきた。6 小林稜武
自力。前回の伊東記念は短走路の4分戦もあった。一番難しいレースだし、苦戦した。ここも細切れ戦ですね。7 神田紘輔
大阪同士の福永君へ。3場所前の岸和田の優勝は単騎で捲るレース。時たま、捲りも決まっている感じです。8 原真司
大阪コンビの後ろへ。前の2人が強いし、しっかり追走したい。9 飯嶋則之
同県の小林君へ。栃木に移籍して時間が経つし、何度か連係している。4R
1 吉田敏洋
同県の内藤君へ。前回の四日市ナイターで連係。落車も多いし、体は満身創痍ですよ。2 青柳靖起
自力。前回の地元の補充は失敗。だけど、その前の二場所は悪くなかった。細切れ戦だし、後手を踏まない様に。3 小林泰正
自力。佐々木君は勧誘に行き、3番手を回ってもらう事になった。これは大きいですよ。前回の地元は優勝を狙いに行ったけど、鈴木玄人君に差されてしまった。4 今村麟太郎
自力自在に。新車にしてから、ピリッとしないので、元の自転車に戻して走りたい。5 佐々木和紀
どこの3番手も空いているけど、東日本同士だし上越勢の後ろと決めました。泰正さんからも、頑張るからと声を掛けてもらったので。6 福島栄一
四国で今村君へ。来月は高松記念イン小松島がある。香川の選手は、全員参加だし、みんな張り切っています。7 山口敦也
同県の青柳君へ。上越勢が強烈だけど、ワンツーが決まる様に頑張りたい。8 内藤久文
自力。自分なりに少し良くなっていると思う。2車だけど、積極的に攻めたい。9 諸橋愛
上越ラインで小林君へ。連係は何度もあるし、相性も悪くない。今期は3度の落車はあるけど、こうして走れているので。5R
1 黒瀬浩太郎
自力。岐阜に出稽古に行っていたけど、今は広島に戻ってきた。自分の不注意で斡旋が停まったし、汚名返上の意味でも頑張りたい。2 伊藤信
自力。今までは練習の疲れが溜まっていたけど、今回か月末ぐらいには、もっと良くなると思う。3 城幸弘
ラインの浮島君を信頼する。連係は何度もあるし、信頼して行く。4 佐藤真一
関東ラインの3番手です。第3ラインだけど、前の2人に頑張ってもらうだけ。5 池田良
地元同士の黒瀬君へ。連係は初めて。地元記念の決勝には乗っているし、今年もそれを目標にして行く。6 石丸寛之
地元コンビの後ろへ。黒瀬君のタイミングで仕掛けてもらうだけ。7 森川大輔
近畿ラインの後ろへ。同期伊藤さんに聞いたら、3番手なら中部の選手も回って良いみたい。これで3場所連続で一緒の開催だけど、番手はダメだと言われている(苦笑) 。8 浮島知稀
自力。バックは取れているけど、捲られたり、失速している。出渋らず、普段通りの走りをやりたい。9 中井太祐
近畿で伊藤さんの番手へ。二場所前の京王閣の準決でも世話になったいる。捲りで構わないし、好きに走ってもらうだけ。6R
1 北津留翼
自力。佐世保記念の決勝は、荒井さんの作戦で、中団からになった。だけど、犬伏君にふたをされて、失敗した。自分の技量不足で申し訳ない。2 栗山俊介
近畿で石塚君の番手へ。自分が自力でやっていた時に、あれこれ言われるのは嫌だった。だから、好きに走ってもらうだけ。3 木村佑来
自力。いわき平で合宿をやってきた。その成果が出れば良いですね。今は阿部さん効果で、宮城は盛り上がっています。4 中嶋宣成
自力。自分の持ち味はダッシュ。前回の奈良が終わってからは、ケアと練習が半々。5 石塚輪太郎
自力。来月の和歌山記念は兄弟参加。弟は、俺と違い、器用でレースが荒い。元々、マーク選手に憧れて選手になったので。6 西浦仙哉
他地区には付けていないので。近畿は魅力だけど、自分でやる。7 小川勇介
翼の好きに。競輪祭の落車で、唇のところが貫通した。出血も酷く、縫ったけど、今は奇麗に治った。だけど、首の痛みもあり、走ってみないと分からない。8 木暮安由
ダッシュ鋭い中嶋君へ。来期のA級に向けて、練習はハードにやっている。6月に89点しかないと恥ずかしいから(笑) 。9 山田敦也
木村君の番手へ。3年前の記念の決勝では、空いている松浦悠士君の番手を回った。だからイメージの良いバンクです。7R
1 高久保雄介
京都同士の徳田君へ。成績以上に逃げると強い選手。全力でサポートしたい。2 取鳥雄吾
自力。今回は、かなりメンバーが濃いですね。しかも、中四国はトップ選手が全員走る感じ。自分も置いていかれない様に。3 武田亮
自力。103点だと、こんな厳しいメンバーに入るんですね。悪くはないけど相手関係もあるから。4 水谷好宏
京都コンビの後ろへ。S級の点数が足りないし、勝負駆けです。5 武藤篤弘
関東で武田君へ。厳しいメンバーだけど勝ち上がれる様に走りたい。6 浦川尊明
関東の3番手。来期はA級だし、また出直しです。7 徳田匠
自力。広島を走るのは初めて。意識して、長い距離を踏みたいですね。8 田中陽平
中四国ラインの3番手へ。本線の3番手だし、嬉しいですね。9 阿竹智史
中四国で取鳥君へ。来年から、自転車のハブが使えないメーカーがある。だから、今から色々と準備をやっている。8R
1 西岡拓朗
地元同士の西田君へ。ここを走れると思い、逆算して仕上げてきた。気持ちは誰にも負けていないので。2 山口貴弘
九州で石川君へ。連係するのは初めて。地元勢に負けない様に走りたい。3 海老根恵太
南関で大石君の番手へ。連係は何度もある。競輪祭では恵まれたけど、予選の2着もあったので。4 磯島成介
自力。これが終わると、冬期移動する予定。外枠2人で厳しいけど後手を踏まない様に。5 西田優大
自力。これが初の地元戦です。ヤンググランプリは僕が黒瀬君の前で走る予定。まずは、地元記念で好走して、年末を迎えたい。6 石川航大
自力。初のS級だけど力不足を感じている。広島を走るのは初めて。7 泉慶輔
北日本ラインで磯島君へ。来期はA級だけど、今期はS級の点数を取れている。みんなに言われるけど、失格だけは避けたいですね。8 中村健志
九州の3番手。ヘルニアが出たので、前橋を1本欠場した。9 大石剣士
自力。地元伊東記念は悔しい結果。その分も、今回、結果を出したい。9R
1 石原颯
自力。 来月に地元記念があるけど、小松島でやるから全く気にならない(笑)。調子自体は、まあまあかな。2 柴崎俊光
中部で長谷部君へ。今期も1班の点数は厳しい。ただ、今年1年、落車がなく、それは良かった。3 東龍之介
南関で日高君へ。ラインで走るか、自分で位置を取りに行くか、葛藤も普段からありますね。その辺りの魅せ方を上手くやりたい。4 岩本和也
中部の3番手。昔は、たまに捲りも出ていたけど、今は全く出なくなった。5 大屋健司
中四国の3番手。今回は予備だったけど、欠場者が出て、前検日に正規に繰り上がった。やはり、地元記念を正規で走れるのは嬉しいですよ。6 長井優斗
南関ラインの後ろへ。自転車が届かず焦ったけど、届いて良かったですよ。7 柏野智典
中四国で石原君の番手へ。体が良くなったので、成績も上向いている。しっかり人気に応えたい。8 日高裕太
自力。流れに乗れれば、勝ち負けできる状態。東さんは信頼できるマーカーです。9 長谷部龍一
自力。自分は長い距離は苦手だし、ダッシュ力を活かした仕掛けが得意です。そんな展開に持ち込みたい。10R
1 雨谷一樹
栃茨ラインで橋本君へ。脚がないのに、変に援護しようとしている。それが、この成績です。2 大森慶一
北日本で一成君へ。今回は弟子の中石湊もいるし、2人で頑張りたい。3 市橋司優人
河崎君の気持ちを聞いてからですね。頑張ると言ってくれれば任せたい。4 近藤俊明
悩んだけど、栃茨ラインの後ろへ。北日本の後ろも魅力だし、かなり迷いました。5 渡邉一成
自力。前回の伊東記念は4日間、番手のレースだった。新聞に乗る脚質も、何故か“両”になっていたので。6 佐伯亮輔
自力。これが現状の力ですね。村上君に迷惑をかけない様に仕掛けたい。7 橋本壮史
自力。たまたま人の後ろを回り優勝したけど、技術はない。皆さんが誉めてくれるだけですよ。8 村上竜馬
中国ラインで佐伯さん。自分から後ろが良いとお願いしました。9 河崎正晴
自力。少し、S級のレースになれてきたと思う。後方にならない様に、しっかり仕掛けたい。11R
1 掛水泰範
地元コンビの後ろへ。1番車だし、初手の位置取りが仕事ですね。2 稲吉悠大
同県の山本君の後ろへ。ダッシュタイプだし、踏み出しに注意したい。3 齋藤登志信
同県の菅野君へ。早いレースを走り、ゆっくりしたかった。今はA級に落ちないぐらいの成績。4 菅野航基
自力。登志信さんと2車で厳しいけど、主導権を取りたい。5 大川龍二
町田君の番手へ。京王閣記念で落車もあったけど、仕上げてきたつもり。若い子が出て来たので、いつまで地元記念に呼んでもらえるか分からない。だから、最後のつもりで走り、結果を出したい。6 松岡孝高
福岡コンビの後ろへ。コンドルの社長と会えたし、頑張らないと怒られますね(笑)。7 町田太我
自力。今はバンクが使えるから、やりたい練習が出来ている。逆に、ウェイトの時間がなくなったので、体が少ししぼんだ(苦笑) 。食べても太らない体質だけど、筋トレで体はガッシリとなった。8 飯田憲司
ここは決めずに走る。町田君ラインの4番手にいるかも。勝ち上がりを考えると、そこにいるのが一番良いかも。9 山本浩成
自力。ちょっとS級の点数が足りないですね。頑張って点数をアップさせたい。12R
広島競輪 1日目 12R 初日特選
①松浦悠士 「今年一年は走れなかった悔しさがある。怪我も早く治したかったですね。7月からS班でやって、赤パンでこのピースカップを走れるのは『運』がある。脚力的に足りてないけど、走る毎に感触は良くなっている。ラインのお陰だけど、結果も出せるようになってきました。新バンクは軽くなってライン取りが若干違うなと感じている。風向きは変わらないけど、建物がなくなった分、影響を受けやすくなってます。今節はシリーズを通してバック向かい風になると思う。しっかり広島勢が勝ち上って、誰かが取れるようにまとめていきたい。僕は現状の中で万全の力を出せる状態です。初日は中国3番手。」
②新山響平 「今までは(S班)守ってきた感じだったので、これからは攻めていきたい。僕はその時のメンタルがレースに表れる。強気にレースできればメンタルを保てる。小倉ではバックを取るだけみたいだったから、しっかり残れるように練習やってきました。一回休んだくらいでずっとやってました。フォーム改善は年明けって考えていたけど、GPもないし少し早く取り掛かった。手応えはまだないけど戦える状態ではある。フレームも変え、フォームも改善中でまだ定まってはいません。」
③犬伏湧也 「動けてる感はある。今年はS班として結果が出ていないので良かっとは言えない。来年はまたS班を狙ってやっていきます。しっかり自分のレースができれば、練習もできているし大丈夫。疲れをケアしつつやっていく。」
④松谷秀幸 「今年の前半は安定して調子も良かったけど、後半は怪我して思うような走りができなかったですね。(鎖骨粉砕骨折)この歳になるとなかなか治らないですね。自分で思っているのに程遠い感じです。だいぶ力は入るようになってきたけど、ウェイトでできない種目が増えました。いい時の5割くらいの感覚です。練習での手応えはちょっとずつ良くなっている。時間はかかるかもしれないけど。初日特選は東で新山君に付きます。連係は何度かあるのでしっかり付いて行きたい。」
⑤清水裕友 「状態は少しずつ良くなっているかな。今年一年は不甲斐ないの一言。あまり振り返るのも好きじゃないし、心残りって事はない。話し合い太田君の番手に。」
⑥小倉竜二 「今年は落車も少なくGⅠの決勝にも乗れていい年やったかな。俺より松本(貴治)君の成長が著しかったね。これからは犬伏と松本君の二人で四国を引っ張って行って欲しい。俺? 俺は選抜くらいから見守っとく。初日は犬伏に任せます。新山と当たった時に負けてるイメージ。早めの仕掛けでないといつまでたっても勝てんでしょ。」
⑦山口拳矢 「感触は悪くない。そのままで来れた。体調も崩さずやってこれました。今年はGⅡ以上で決勝に上がれず結果を残せてないので満足はできないですね。初日は自力で行きます。」
⑧三谷将太 「今年は地元優勝できて良かった。体調はよく分からない。いつも通りの練習をやってきました。そんなに悪くないと思う。6月、12月と地元優勝は嬉しかったですね。初日は拳矢に付きます。」
⑨太田海也 「競輪祭はトレーニング途中だったので自分の実力の無さを感じました。ピークに持って行く途中での落車だったので上がり切らなかったですね。自分ではまだまだ先行で積み上げて(タイトルは)獲るものだと思っている。僕の筋力とかは上がってきている。この一カ月めちゃくちゃ練習して追い込んできました。疲れが抜けて日に日に良くなっていくと思う。初日は中国の先頭で頑張ります。」


地元の絶対エース松浦悠士がシリーズリーダー。度重なる落車で今年は苦しい1年を過ごしたが、数々のタイトルを手にして一時代を築いた男は「あの輝きをもう一度!」と燃えている。過去の地元記念の成績も申し分なく、代替開催を含めてこれまで4度の優勝。周りの強烈なサポートが見込めるここはきっちり結果を残したい。
昨年大会で松浦の優勝に貢献した太田海也はこの1年で更に進化。デビューからずっと競輪と競技の「二足のわらじ」で大忙しだが、そんな中でも着実にステップアップしている。太田の他にも中国地区には町田太我、取鳥雄吾といったイケイケな先行レーサーが集結。暮れのヤンググランプリを控えている西田優大や黒瀬浩太郎もフレッシュな走りでアピールする。
規格外のパワーで活躍している犬伏湧也も優勝候補の1人。今シリーズは中国・四国の選手がたくさんいるので地元勢とは別線になりそうだが、そこは割り切って勝負する。犬伏の援護役は兄貴分の小倉竜二で、衰え知らずの差し脚と技術は人間国宝級。抜群の勝率を残す石原颯もそろそろ大きいところで結果を出したい。
岩本俊介の負傷欠場により、清水裕友が追加で斡旋された。松浦悠士を盛り立てながらも、得意の季節に入り、自らも勝ちに行く。
中盤戦からぐんぐん調子を上げている山口拳矢にも注目が必要。デビュー当時からレースの巧さには定評があったが、最近はタテの威力が増して十八番の捲りが面白いように決まっている。中部のエースとして風格も出てきたし、4日間通して目の離せない存在だ。
先行日本一の看板を掲げる新山響平が「分厚い」中四国勢にどう立ち向かうのかもポイント。もちろん今の新山は行くだけの選手ではないし、相手がやる気なら捲りに構えることも考えられるが、どんな状況になっても力の出し惜しみは絶対にしないだろう。また北日本地区には超新星の中石湊の名前もあり、どこかで大砲&大砲のスペシャル連係が見られるかもしれない。
【レインボー】
3着まで入れば即S級というレースだが、生粋のマーク屋は1人もおらず乱打戦の様相。普通に考えれば、九州が田村大-佐藤幸治-東矢昇太の結束、近畿が原田翔真-中井俊亮-清水剛志の結束で、両ラインの番手選手が人気を集めそう。9人の中で来期もA級、イコール、「権利」を持っていないのは東矢だけなので、田村の方が「東矢さんのために…」と腹を括って駆けるのか。よって、現時点では九州トリオの主導権で、佐藤と東矢の抜け出しというのを一番に薦めたい。また地区的に単騎の可能性が高いが、近況の勢いや勝ちっぷりは平野想真という評価になり、一気のカマシ&一気の捲りも魅力いっぱい。安彦統賀-阿部大樹の埼玉コンビも実力は確かで見せ場以上の走りが可能だろう。


A級決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7


S級決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


10R S級 準決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


11R S級 準決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


12R S級 準決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9
















































コラム一覧
日刊スポーツ評論家 山口幸二
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武田一康(たけだかずやす)
コンドル出版社代表取締役社長。熊本競輪情報協会会長。
昭和23年4月24日生まれ。通称『社長』『武田さん』
小学生の頃から競輪場へ出入りし、予想台に立つ父の英才教育のもと感性を磨き、有明工業高等専門学校を中退した後に19歳から予想業に携わる。
かつてはゴルフショップや喫茶店などを経営し栄華を極めていたが、ある失敗を機に、やはり競輪が天職と悟ってからは競輪一筋。
新聞業務は実弟で圭二氏(小倉競輪場キャスター、通称『専務』)、そして幸三氏との巧みな連係プレーで毎日とどこおりなく製作されている。
2014年4月に実の長男が本社入りしたことで念願だった後継者が登場。したがって隠居は遠のいたが、そのぶん やる気と責任は倍増した。
さらにコンビニネットでの新聞販売が容易となったことによる新規ファンの開拓も、記者魂を支える大きなモチベーションとなっている。
競輪歴50数年のキャリアに裏打ちされた莫大なデータと情報を基に、歯に衣を着せぬコメントで競輪界の矛盾や問題点を様々なかたちで洗いだしており、いわば業界のご意見番的存在。
熊本競輪場での場外車券販売がある限り、全国あらゆる競輪場へと足を運んでおり、年間300日近くの出張はここ10数年のルーティンワークだ。
「あちこち、ガタがきとるが、じっとしていられん性分ったい」と生涯“徹底先行”を貫く気構えだ。
口癖はもっぱら「おぉう、同年代の連中は、みんな定年やら引退やらで現場から離れてしまった」。
66歳を迎えた今もなお、時には2000グラムのステーキをペロリとたいらげ、昼間には甘々なまんじゅうをむさぼり喰い、毎朝約1時間の散歩をノルマと課すなど、ドMともいえるストイックさで心身ともに充実。
鋭い舌鋒も激しさを増すばかりで、e-SHINBUN1、2位の売り上げを誇るマンモス新聞を取り仕切る御大は、まだまだ手綱を緩めずにすべては競輪界発展のためにと健筆をふるっている。
趣味はゴルフで、年に数回の肥後カントリークラブでのラウンドを心待ちにしている。
あとはスーパー銭湯での骨休めは出張先でのハイライト。記念開催中など、競輪場近辺のスーパー銭湯で心地よい表情で湯船につかる武田社長の姿がよく目撃されているほどだ。
ほかにも愛犬の散歩にドラマ鑑賞と幅広く、とくにサスペンスドラマは大のお気に入りで土曜サスペンス劇場や松本清張シリーズは大好物だ。
競輪と共通する『推理』という要素が、御大の胸間を揺さぶるのだ。肥後のエグゼクティブ・武田社長の一挙手一投足から、これからも目が離せない。
見出し
本文
六番めの印
前橋競輪場の一般席で観戦していると知らない男に話しかけられた。年格好は私と同じくらいに見えた。七人しか走っていないのに六つの印は多すぎるのでは、と男は言った。ええ、まあ、六個はいらないと言うことですか? と私は答えた。ただでさえガールズは脚力差がありすぎますからね。
ガールズケイリンの名称で女子競輪が復活した年の出来事だから今から十数年前の話である。
男は言った。ガールズは実質二車だて三車だてに近い。それを予想紙は五つも六つも平気で印をつけている。論を俟たない口調に聞こえた。
私は返した。弊紙の印は強い順に◎○×△注▲で、たとえば注は五番め印、▲は六番めの印になります。◎○もしくは○◎もしくは◎×で固いと思うひとには他の印は不要かもしれない。でも◎から○も×も買いたくないひとに向け、それなら△はどうですか、△も買いたくないなら注▲の順と本紙は考えます。
へそ曲がり且つ気の短い私のことだから、おそらく男と同じくらい論を俟たない強い言い方だったろう。そのあと二人の会話がどこかに軟着陸くらいしたのか、それとも決裂したまま別れたのかどうかは、まったく失念している。
竹林一彦(たけばやし・かずひこ)
一九五八- 東京生まれ、競輪育ち、予想紙「アオケイ」記者。
町田洋一
元祖・戦う競輪新聞として名を馳せた伝説的専門紙「アカギ」の唯一の残党記者。 現在はアオケイを主戦場に、e-SHINBUNの制作に携わり検車場レポートなどで取材、執筆活動中。
歯に衣を着せぬ激しくとめどない論調は、ファンが知りたい部分を包み隠さず伝えたいと言う想いから。 前橋の昼間の中継では硬派に解説し、ミッドナイトでは緩くニコニコ動画のいじられキャラを演じる。
打倒ヤマコウがモットーなのか!?
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