
阿波おどり杯争覇戦(GⅢ)

選手インタビュー
初日インタビュー
1R
1 道場晃規
自力。高松宮記念杯で1着を取れたけど、人の後ろだったので。最近、捲りの方が多いし、そこは是正したい。記念の1レース1番車は2度目。責任を持って。2 筒井敦史
岡山同士の佐伯君。少しずつだが、点数も戻ってきたので。3 中田健太
関東で小田桐君へ。気持ちは低調だけど、脚は少し上向き。なにが悪かったか原因は分かっているので、1着を取ったら共同インタビューで話しますよ(笑)。4 佐伯亮輔
自力。ギリギリ、S級の点数は取れたけど、成績を落としたし頑張らないと。5 片桐善也
自力。弥彦記念は誘導です。走っても、ぶざまだと思うし、地元記念に呼ばれなくて良かった(笑) 。6 浦川尊明
関東の3番手。点数はないけど、S級復帰戦だし、気持ちは前向きです。7 江守昇
南関ラインの3番手。前期は失格もありS級の点数は取れなかった。8 桑原亮
3番手を回れる岡山勢の後ろへ。前期のA級は中だるみの時期もあったけど、最後に優勝も出来たので。9 東龍之介
道場君。タテ脚はないけど、しっかり番手の仕事だけは、やりたいと思っている。2R
1 伊藤裕貴
中部近畿で土生君の番手へ。過去に連係もあるので信頼して。前橋は2日間、柴崎淳さんが頑張ってくれた。2 川口雄太
自力自在に。普段から先行があっての自在選手だと思っている。とにかく前々に攻めたい。3 山岸佳太
自力。熊本は中割りで決勝3着。後ろがいる時は、左ウインカーは出さない様にしている。内は後ろの選手のコースなので。4 松岡孝高
同県の半田君へ。前期のA級は怪我もあり、中だるみ。本気で、前に千切れていたからね。5 土生敦弘
自力。伊藤さんが1番車なのは大きいですね。普段通り、ダッシュを活かした仕掛け。6 半田誠
自力。今期が初のS級。だけど、前期は90点しか取れなかった。不調なのは、原因不明です。7 恩田淳平
関東で山岸さん。高松宮記念杯は、選手になって初めて力不足を感じた。練習方法を変えたり、ティラピスにも通うようになった。体のバランスの為に眞杉も行っているので。ティラピスは、女性ばかりですが。8 泉慶輔
3番手を回れる関東ラインの後ろへ。前期は、S級の点数を取れなかった。9 北村信明
地元同士の川口君へ。正規として、地元記念に呼んでもらえた事は嬉しいですよ。3R
1 稲川翔
福永君。ペナルティーで久々の実戦だけど、練習はやってきたので。普通ぐらいだと思います。2 桑原大志
渡口君の番手へ。いいところに入りましたね。高松宮記念杯が終わっても、普段やらないトレーニングを、きつめにやってきた。白虎賞とか、自分の限界値を超えていたので。3 大森慶一
北日本ラインで菅野君へ。小松島を走るのは、かなり久々ですね。4 菅野航基
自力。ピスト6は良い練習になっています。あと2勝で200勝だし、早めに決めたい。5 網谷竜次
3番手を回れる山口勢の後ろへ。桑原さんの後ろで勉強をしたいですね。6 渡辺正光
北日本ラインの3番手。前期は失格も多かったので。7 渡口勝成
自力。福井が終わり、練習中に落車。それから良くないですね。腰痛も出たりして。8 良永浩一
覚悟を決めました。福永君はスーパーダッシュで付いて行けるか分からないけど、大阪勢の後ろへ。9 福永大智
自力。地元の高松宮記念杯は、さっぱりでした。翔さんと決まる様に頑張りたい。4R
1 大崎飛雄馬
地元コンビの後ろへ。前の2人は強いし離れない様に。2 吉田健市
愛知同士の内藤君へ。強いし、勝つ走りで十分ですよ。3 松坂洋平
南関で松本君を信頼。前橋の2勝は、いずれも菅原大也君が頑張ってくれた。同県の後輩だけど、初連係だった。4 竹田和幸
愛知コンビの後ろへ。中2日の追加だけど、大丈夫です。5 小川真太郎
島川君。練習中に、クリップバンドを外そうとして、指を骨折。それで、高松宮記念杯は間に合わなかった。自分では、怪我をする前より強くなっていると思います。6 松本京太
自力。今期が初めてのS級。どこまでやれるか分からないけど、積極的なレースをやりたい。7 島川将貴
自力。人の後ろも多いし、それに助けてもらったいる。ここは自分でやるメンバーだし、真太郎さんと決まる様に。8 内藤久文
自力。前回の前橋は良くなかった。暑くて軽めの練習だったので。総じて、前期のA級戦は良かったと思う。9 白戸淳太郎
南関の3番手。こんなところで千切れるの? みたいなレースをやらない様に(笑)。5R
1 片岡迪之
前で自力自在に。今回は中2日だけど、前回の玉野が追加で、今回は正規配分です。疲れはないし大丈夫。2 小松崎大地
自力。野球時代に徳島は4年住んでいた。地元選手に失礼かもしれないけど、自分としては地元の気持ちでいます。3 稲吉悠大
小川さんは久々の実戦で点数がないだけ。自分から九州の3番手と言いました。4 出澤拓也
東のラインで連係する。小松崎さん、岡村さんの後ろで3番手。5 岡村潤
連係実績豊富な小松崎君の番手へ。高松宮記念杯は落車もあったけど、最後まで走れたので。6 小川賢人
佐藤君。誘導の早期追い抜きで斡旋が停まっていた。600万円は稼げたと思うし、その分も(笑) 。7 久米良
中四国で片岡さん信頼。徳島はS級の層が厚いから、なかなか呼んで貰えない。有り難いですね。8 佐竹和也
中四国の3番手。5着では勝ち上がれないと思うので、4着以内に入りたい。9 佐藤壮志
自力。今期が初めてのS級。チャレンジャー精神で頑張りたい。6R
1 松本秀之介
自力。良かったり悪かったりが続いています。今回は追加だけど中6日あったので。2 小川丈太
自力。ヘルニアで休んでいたけど、それは大丈夫。直近は95点しかないけど、前期は104点近くあったのでS級1班の点数は取れた。3 朝倉佳弘
鈴木君。好調の要因ですか。前の選手が頑張ってくれるから。4 佐々木翔一
九州の3番手。前期のA級戦は、成績をまとめる事ができた。5 鈴木薫
自力。前橋の決勝は単騎戦。結果的に、ジャンで思い切り行けば良かったですね。6 堀兼壽
岐阜同士の尾方君へ。S級でも通用すると思うし、楽しみですよ。7 吉松直人
地元の小川君へ。自力のコメントですか。それなら、信頼してサポートしたい。8 尾方祐仁
自力。堀さんと外枠2人だけど、初のS級だし、上手く仕掛けたい。9 成松春樹
初連係の松本君。弟とはあるけど、彼とは初連係。2場所前の鎖骨骨折は、選手になって初めてだった。7R
1 佐藤慎太郎
木村君。まあ、あの頃の俺ではないよ!と、弘には言っておきました(笑)。練習をやっていて上積みは感じるので、限界だとは思っていない。ファンの声援が、力になっている。2 吉田敏洋
棚瀬君。もう、戻らないよ(笑)。若い子のダッシュは凄いし、離れない様に。3 三宅達也
才迫君の好きな走りで。中2日だけど、走りたかったので追加を引き受けた。4 二藤元太
南関で近藤君へ。前回の前橋の初日に落車したけど、思ったより走れた。5 木村弘
自力。後ろが慎太郎さんだし、責任重大ですね。上手く主導権を取りたい。6 近藤夏樹
自力。前期のA級は、他地区の選手の後ろも回り、勉強になった。7 棚瀬義大
自力。小松島を走るのは初めて。吉田さんと2車だけど、しっかり仕掛けたい。8 荒澤貴史
北日本ラインの3番手です。慎太郎さんの後ろだし、チャンスがありそうですね。9 才迫開
自力自在に。後方にならない様に仕掛けたい。8R
1 太田竜馬
自力。近況については、レースは見えている。玉野記念で落車して鎖骨を骨折。逆に休んだりして、それが良かったみたい。2 山口泰生
岐阜同士の長屋君へ。センスはあると思うし、上手く立ち回ってくれるでしょう。3 岡光良
初連係の荒木君へ。来期はA級だし、またやり直しですね。4 荒木貴大
自力。成績自体、良くないけど、今期はS級の点数を取れる様に。5 掛水泰範
地元コンビの後ろへ。離れて迷惑をかけない様にしたい。6 金澤竜二
自力。どこを走っても一緒だし、みんな強いので。7 阿竹智史
太田君の番手へ。彼の場合は、気持ちだけでしょう。自分は体調を崩したりして、走ってみないと分からない。8 開坂秀明
北日本ラインで金沢君へ。外枠2人だけど、頑張ってくれるでしょう。9 長屋秀明
自力。この2場所は、少しレースになってきたと思う。最低でも中団は確保したい。9R
1 佐藤博紀
後ろが守澤君ですか。ワンテンポ、早めに仕掛けるイメージで。同期だけど、超ビッグネームなので。2 東口善朋
同県の中西君へ。今は我慢の時ですね。少しずつ、戻して行ければ。3 久保田泰弘
目標が不在だし、自分でやる。暴れすぎるのは良くないし、落車だけはしない様に。4 安部達也
関東で梁島君へ。これが、現状の脚ですね。5 中西大
自力。まさか東口さんと一緒とは…。104点しかないので、ビックリしました。 2人で決まる様に。6 木村幸希
ラインの久保田君へ。前々に攻めてくれるし信頼して。7 清水一幸
前検日の急な追加。午前中に連絡を受けました。近畿の3番手。8 梁島邦友
自力。1年、A級は長かったですね。ここからがスタートだと思っています。9 守澤太志
佐藤君。テンション、ガタ落ちです(大笑い)。多分、博紀とは5年振りぐらいの連係だと思う。10R
1 志村太賀
浮島君の番手へ。ダイエットを考えているけど、まだ1キロぐらいしか落ちていない。徹底先行の藤井君がいるから厳しいですね。2 藤井侑吾
自力。高松宮記念杯は、みんな僕を警戒しすぎ。弱いのに(笑)。前期は怪我もあり順調ではなかったし、体調管理には気をつけたい。3 濱田浩司
米嶋君と、今野君とも話して、3人バラバラでやる事になった。4 伊藤世哉
中部の3番手。離れなければ3着に入れるメンバーですね。5 今野有樹
自分も、ほとんど自力はないので。単騎で流れを見ながら。6 山崎輝夫
関東の3番手。34歳にして、今期が初のS級です。7 志智俊夫
藤井君。小松島記念は、微差、負けて準優勝があった。あれが、最近の中では一番悔しいですね。自分も10秒5ぐらいで突っ込んだので。8 米嶋恵介
単騎で。熊本モーニングも単騎でした。だから、苦手意識はないですね。9 浮島知稀
自力。小松島は2度目で、前回はA級で優勝しました。藤井さんが駆けたら、捲れないので。11R
1 西田優大
自力。実は4日前に練習中に落車。出稽古に行っている、玉野バンクでした。ただ、小倉さんの地元だし、迷惑を掛けない様にしたいですね。2 箱田優樹
北日本ラインで上遠野君の番手へ。僕は展開なりに走れていると思う。3 仲野結音
自力。前回の玉野ナイターは予選で1着。前々に攻めて良い結果が出ました。4 鈴木謙太郎
何でもやる。小倉さんの地元番組だし、僕の小松島記念は終わりました(笑) 。5 小倉竜二
四日市G3で連係して以来の西田君。高松宮記念杯が終わり、疲れからか体調を崩した。昨年は、直前に骨折したし、それに比べれば。高松宮記念の1着は、清水裕友に千切れた。そうしたら、勝手にコースが空いただけ(笑) 。6 上遠野拓馬
自力。箱田さんと2車だけど、主導権を取れる様に。7 川村晃司
前期はギリギリだけどS級点は確保。近畿で仲野君の番手へ。8 阿久津修
栃茨ラインで鈴木君へ。前期は失格もあるから、S級の点数は取れなかった。9 堤洋
追加だけど、地元記念を走れるのは嬉しいですよ。しかも、オグの後ろですから。昨年も追加だったけど、地元記念を走ったのは10年振りぐらいだった。12R
1番車 古性優作
ここまでの前半戦はみっともない結果だし、力の差が開いている気がします。(高松宮記念杯が)終わってからはしっかりトレーニング。でも、鉄の自転車に1回も乗っていないので、指定練習で感覚を確かめながら。単騎で自力。
2番車 犬伏湧也
前半戦は悔しかった。もっといい結果を出したかったし、もっとやれたと思う。大会連覇は意識せず、徳島勢みんなで決勝を目指していければ。練習での動きは良かったし、ここに向けて仕上げられたと思う。自力。
3番車 岩本俊介
南関は自力が充実しているし、強い前の選手にしっかり付いて行くことで安定した結果に繋がっているんだと思う。(現在賞金ランク12位だが)一戦一戦、頑張るしかないですね。とは言っても、変わらずマイペースに。松井君の番手。
4番車 嘉永泰斗
宮杯は悪くなかったけど、準決勝に勝ち上がれていないし脚力はまだまだ足りていない。来年は全日本選抜(GI・2月)が地元である。そこに向けても全体的に強化していかないと。中9日は調整ではなく、しっかり練習。初日は単騎で考えて走る。
5番車 松井宏佑
前回は強気に自分らしいレースができたけど、準決勝はいい走りができなかった。(賞金ランク10位については)全然意識していない。このまま練習をしっかりやっていけば、後半戦の結果に繋がると思う。小松島は優勝もあるし、悪いイメージはないですね。自力。
6番車 森田優弥
(鎖骨骨折から)徐々に良くはなっている。宮杯が終わってからは息抜きを入れつつ、いつも通り練習。状態は変わらないですね。自力で。
7番車 菅田壱道
前回は2回先行。北日本の(自力選手の)層の薄さに開き直るじゃないけど、自力でやっていかないと(苦笑)。今年はめずらしくいいスタートダッシュが切れたし、落車こそあったけど波なく前半戦を終えられた。賞金ランク(現在14位)よりタイトルを目指してやっていけば、自ずと結果は付いてくるかなと。ここは単騎で自力自在に。
8車番 杉森輝大
自分としては上がってきている。前回は青龍賞(準決勝へフリーパス)に乗れたけど、そのチャンスを活かせなかったし甘さがある。関東で森田君に任せる。
9車番 松浦悠士
前回は肋骨骨折からの復帰だったけど、思いのほか走れた。(S班に繰り上がり)元々はなかったものだし、ワクワクの方が大きい。半年だけで終わらせないように。しっかりと自力でいいレースができれば、タイトル争いも可能だと思う。犬伏君。


今節のレース展望!
この男、まさに最強。その名は、古性優作。強くなり始めた頃は「浪速の闘将」と言われて激しいレースばかりが注目されたが、最近は激しさの中にしなやかさが出てきて、技術面や精神面で大きく進化。後半戦のスタートとなる小松島の地でも圧倒的なパフォーマンスを見せてくれるはずで、この絶対王者を中心にシリーズは回っていく。
古性の独走状態に待ったをかけるのは、これでもかと揃った地元の徳島軍団。繰り上がりとはいえ今年からS班昇格の犬伏湧也は誰もが認める絶対エース。昨年大会の覇者でもあるし、頭の中は「地元連覇!」、それだけだろう。最近はすっかり目立たなくなってしまったが、太田竜馬も地元記念は過去2回の優勝実績。犬伏と同乗したときは番手を回る権利を持っているし、復活のキッカケとなる大会にしたい。他にもスピードある島川将貴、クレバーな小川真太郎、曲者の久米良、小倉竜二と阿竹智史の貫禄たっぷりの師弟コンビなど地元勢はタレント揃いだ。
輝かしい実績を誇る松浦悠士も当然ながら優勝候補の1人。今開催からS級S班に繰り上がり、今年は良かったり悪かったりなかなか波に乗れないが、どんなときでも冷静に自己分析できるのがこの選手の長所。足りない部分を補いながら本来の姿に戻していく。
自力とマークの使い分け。これはベテランになったら誰もが通る道で、岩本俊介にとっても例外ではないが、いまのところはそつなくこなしている印象。今節の南関地区の顔ぶれを見ると松井宏佑や道場晃規に任せるレースが多そうだが、いつでも自力を出せる準備はできているはずだし、強烈捲り炸裂の場面もあるだろう。
平原康多の電撃引退は間違いなく今年前半のトップニュース。その平原の「後継者候補」と呼ばれる森田優弥は、今まで以上に責任感と覚悟を持って走る。存在感を示す為に大胆なレースでアピールしたい。
獲れそうで獲れない、悲運な男になりつつある菅田壱道だが、十八番の捲りは幾つになっても色褪せない。後ろを回る佐藤慎太郎や守澤太志もそろそろエンジン全開といきたいところで、コースを見極めながら思いっきり突っ込む。
そして最後に、中部の大砲として頭角を現してきた藤井侑吾にも触れておきたい。組み立て部分で甘さはあるものの、それを補うだけのハイパワーはSS選手にも引けを取らないド迫力。古性や地元勢が相手でもスタイルを崩さずガンガン行く!


初日勝因敗因
S級決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


10R S級 準決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


11R S級 準決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


12R S級 準決勝インタビュー
1
2
3
4
5
6
7
8
9


コラム一覧
日刊スポーツ評論家 山口幸二
ヤマコーの「やってやるって!」過去の一覧アーカイブはこちら
↓↓↓コンドルネット新聞、今すぐ登録↓↓↓
武田一康(たけだかずやす)
コンドル出版社代表取締役社長。熊本競輪情報協会会長。
昭和23年4月24日生まれ。通称『社長』『武田さん』
小学生の頃から競輪場へ出入りし、予想台に立つ父の英才教育のもと感性を磨き、有明工業高等専門学校を中退した後に19歳から予想業に携わる。
かつてはゴルフショップや喫茶店などを経営し栄華を極めていたが、ある失敗を機に、やはり競輪が天職と悟ってからは競輪一筋。
新聞業務は実弟で圭二氏(小倉競輪場キャスター、通称『専務』)、そして幸三氏との巧みな連係プレーで毎日とどこおりなく製作されている。
2014年4月に実の長男が本社入りしたことで念願だった後継者が登場。したがって隠居は遠のいたが、そのぶん やる気と責任は倍増した。
さらにコンビニネットでの新聞販売が容易となったことによる新規ファンの開拓も、記者魂を支える大きなモチベーションとなっている。
競輪歴50数年のキャリアに裏打ちされた莫大なデータと情報を基に、歯に衣を着せぬコメントで競輪界の矛盾や問題点を様々なかたちで洗いだしており、いわば業界のご意見番的存在。
熊本競輪場での場外車券販売がある限り、全国あらゆる競輪場へと足を運んでおり、年間300日近くの出張はここ10数年のルーティンワークだ。
「あちこち、ガタがきとるが、じっとしていられん性分ったい」と生涯“徹底先行”を貫く気構えだ。
口癖はもっぱら「おぉう、同年代の連中は、みんな定年やら引退やらで現場から離れてしまった」。
66歳を迎えた今もなお、時には2000グラムのステーキをペロリとたいらげ、昼間には甘々なまんじゅうをむさぼり喰い、毎朝約1時間の散歩をノルマと課すなど、ドMともいえるストイックさで心身ともに充実。
鋭い舌鋒も激しさを増すばかりで、e-SHINBUN1、2位の売り上げを誇るマンモス新聞を取り仕切る御大は、まだまだ手綱を緩めずにすべては競輪界発展のためにと健筆をふるっている。
趣味はゴルフで、年に数回の肥後カントリークラブでのラウンドを心待ちにしている。
あとはスーパー銭湯での骨休めは出張先でのハイライト。記念開催中など、競輪場近辺のスーパー銭湯で心地よい表情で湯船につかる武田社長の姿がよく目撃されているほどだ。
ほかにも愛犬の散歩にドラマ鑑賞と幅広く、とくにサスペンスドラマは大のお気に入りで土曜サスペンス劇場や松本清張シリーズは大好物だ。
競輪と共通する『推理』という要素が、御大の胸間を揺さぶるのだ。肥後のエグゼクティブ・武田社長の一挙手一投足から、これからも目が離せない。
見出し
本文
見た目は大事
まだ現場回りだった頃、しばらく休催していた競輪場の、きれいに塗り替えられた走路のお披露目に立ち会えた時の感慨は中中のものだった。
歴戦の傷の積もり積もった走路、補修の後だらけの走路も悪くはないけど、物には限度がある。テレビ観戦だけで申すのは恐縮だけど、たまに見受ける、路面のあちこちに引かれた複雑怪奇な線を面白がる気にはならず、どうにもバンクが汚い、と感ずるのが正直なところだ。
台上の予想屋氏が「このバンクは多少ガタがあるからねえ――」などと解く時代は遙か昔の話で、現在の走路は最新の計算と工法によって作れられているから、ガタ・バンクなどもう存在しない。しかし見た目は大事だ。いくら競走に支障のない補修を加えているにしても、傷だらけのバンクを毎度毎度そのままというのはいささか頂けない。
竹林一彦(たけばやし・かずひこ)
一九五八- 東京生まれ、競輪育ち、予想紙「アオケイ」記者。
町田洋一
元祖・戦う競輪新聞として名を馳せた伝説的専門紙「アカギ」の唯一の残党記者。 現在はアオケイを主戦場に、e-SHINBUNの制作に携わり検車場レポートなどで取材、執筆活動中。
歯に衣を着せぬ激しくとめどない論調は、ファンが知りたい部分を包み隠さず伝えたいと言う想いから。 前橋の昼間の中継では硬派に解説し、ミッドナイトでは緩くニコニコ動画のいじられキャラを演じる。
打倒ヤマコウがモットーなのか!?
twitter
https://twitter.com/matchyou1925